2021年ベストアルバム10選

毎年書き続けているベストアルバムのブログ 今年は気づいたら年末になっていて急いで書いたので、割とあっさりとした文章になってしまいましたが良かったら読んでみて下さい✴︎

 

In Praise Of Shadows-Puma Blue

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サウス・ロンドン出身、Jacob Allenのプロジェクト・Puma Blueのデビューアルバム。1曲目の「Sweet Dreams」を聴いた時、彼のウィスパーな歌声が気に入りすぐにレコードを買いに行きました。寝つけない深夜によく聴いていたアルバム。Puma Blueがこの作品に寄せたコメントが、このアルバムを最もよく表していると思ったのでそのまま記します。

「光と闇のバランス。癒しや受け入れる必要がある痛みこそが、あなたをより良いところへと連れて行ってくれる。これは闇の中で光を見つけることだ。それこそが今日、僕をここに導いてくれた」

Before Sunrise-Nana Yamato

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大和那南は私が好きなレコードショップ・BIG LOVE RECORDSで働いているスタッフ兼大学生。日本語と英語を織り交ぜたシンプルな歌詞、欧米インディー・ロックを感じさせながらもどこか哀愁漂う懐かしいメロディ、彼女にしか出来ない音楽だなぁと感動したアルバムです。

前にレコードを買いに行った時、レジに持っていったら私もこれ好きって言ってくれたのが嬉しくてよく覚えてる。 

 

For the first time-Black Country, New Road

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ロンドンを拠点に活動する7人組バンド、Black Country, New Roadの1stアルバム。初めて聴いた時、今まで聞いたことのないような混沌とした音楽に衝撃を受けました。一体どうやって曲が成り立っているのか、何度聴いてもよく分からないのだけど、聴き終わると別世界に連れて行かれたような感覚になります。張り詰めた緊張感と、彼らの熱意と、変化し続ける演奏、格好良くて痺れるアルバム!

 

In a Deep and Dreamless Sleep-Mint Julep

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Goldmundで活躍するKeith Kenniffとそのパートナー、Hollie Kenniffによるシューゲイズ・ポップユニット。透明感のある歌声と、煌めくようなサウンドが印象的な、多幸感に溢れた作品です。このアートワークも曲の世界観とぴったり。Keith曰く「Mint Julepはデートを重ねるようなもの」だそうで、聴くだけでロマンティックで夢見心地な気分に浸れます… なかにはGoldmundの楽曲で見られるような少しダークな雰囲気の曲もあって、アルバムの構成からもセンスを感じます。

 

New Long Leg-Dry Cleaning

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サウス・ロンドンを拠点とするDry Cleaningのデビュー・アルバム。彼らの楽曲は、歪んだギターの音の上に詩の朗読のようなボーカルの語りが重なっていて、とても斬新なスタイル。ボーカルの声のトーンが、耳馴染みが良く聴いていて落ち着きます。

ふつふつと湧き上がるようなテンションの上がり方が超クール…底抜けに明るい訳ではないけれど、聴くとエネルギーが出てくるような作品。

 

Blight Green Field-Squid

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ブライトン出身の5人組バンド、Squid。以前出したEPが好きで、待望のアルバムが出ました!今回もめちゃくちゃ好みな仕上がりでした…初期衝動、反骨精神、大胆さ、彼らの気合いがひしひしと感じられる情熱的なアルバム。音楽も前回からより変化して、試行錯誤を重ねた実験的なサウンドが印象的。

 

CINEMA-The Marias

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プエルトリコ出身のリードボーカル Maria Zardoya 率いる、LAのサイケデリック・ネオソウル・グループ The Maríasのデビューアルバム。彼らの作り出す楽曲の、気怠さの虜になりました。タイトルの『CINEMA』の通り、映画を見ているかのような情感たっぷりな、ドリーミーな作品に仕上がっています。特にスペイン語の歌詞が彼女の歌声とぴったり合っていて魅力的。

 

Mirror Ⅱ-The Goon Sax

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オーストラリアのインディーポップトリオ、The Goon Sax。弾むようなシンセの音と、交代で歌う男女ボーカルが特徴的な曲たちは、少し垢抜けないような、青さや懐かしさを感じるけれど、確実に今のインディーポップを鳴らしているなぁという実感があります。

 

Before l Die-Park Hye Jin

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今年かなりの頻度で聴いていた、韓国出身박혜진(パク・ヘジン)のデビューアルバム。テンポの良いハウスやダンス・ミュージックと、あまり抑揚のないロートーンボイスのバランスが絶妙。歌詞は自身の内面描写や、直接的な表現が多く、エモーショナルな気分にさせられます。どんな時に聴いても心地良い、心に寄り添うようなアルバムで、ヘビーローテーションしていました。

 

Valentine-Snail Mail

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Snail Mail、約3年振りのアルバムが出ました。前回のアルバムがお気に入りだったので今回もワクワクして待っていたのですが、かなり進化していて素晴らしかったです…!感情を揺さぶるようなボーカルはそのまま、曲の展開のバリエーションが増え、さらに豊かに、リアリティのある音楽へと変化しています。聴いているだけで胸がいっぱいになる、魅力たっぷりな彼女の歌声が大好きです。

 

以上、今年のベストアルバム10選でした。今年も音楽にたくさん救われた一年だったなぁ。2022年もどんな素晴らしい音楽に出逢えるか、今から楽しみです!