最近 その季節や土地に合った音楽を選んで聴くのってすごく大事だと思っていて、ピッタリな曲を聴けたときは俄然幸福感が増すことに気づきました。
もうすぐ秋なので、わたしが秋に聴きたい曲をいくつか紹介します。
Smith Westerns-Dye It Blonde
わたしが秋と聞いて真っ先に思い浮かぶのがSmith Westernsのこのアルバム。Smith Westernsは2014年に解散してしまったシカゴのバンドで、これは彼らの2ndアルバム。
まずジャケットが本当に好き…。このジャケットを部屋に飾りたくてずっとレコード探してるのだけど未だに出逢えていません。
彼らの曲はまるで青春の日々をそのまま歌にしたような音楽で、でも青春の鬱々さとか捻くれた感じが全くなくてただひたすらに輝いてる。でもいつか必ず青春の終わりは来るもので、このきらきらと切なさが入り交じってる感じが秋にぴったりだなと思うのです。
girl in red-we fell in love in october
girl in redのこのシングルはタイトルやジャケットからして秋に聴くべき曲ですね。girl in redは女性のSSWの中でも群を抜いて大好きなアーティスト!(正直Clairoの何倍もいい曲作るなぁと思ってる)PVもすごく素敵で、ストレートな歌詞とマッチした映像は観ていて心がきゅっとなります。
タイトル曲とは別に入ってる「foget her」という曲も良いです。秋が深まった紅葉の時期に外で聴いたら最高。
Soccer Mommy-Clean
Soccer MommyのClean、好きすぎて常に聴いてるのですが、このアルバムは特に秋に合うなあと個人的に思います。彼女のちょっぴり掠れた声と、温かみのあるギターの音と、失恋や忘れたい過去について強い意志で語る歌詞の組み合わせは秋にぴったりかと。秋ってなんだか感傷的になりやすい季節だと思うんです、もうすぐ今年も終わっちゃうなぁとか色々考えたりして。そんな時にこのアルバム聴いたらきっとすごく救われると思う!
Girlpool-What Chaos is Imaginary
エモいという言葉を使うのはあまり好きじゃないのだけど、Girlpoolのこのアルバムはエモい。本当にエモーショナルで感情をめちゃくちゃに揺さぶってくる。
メンバーのCleoによるトランスジェンダーとしてのカミングアウト、そしてホルモン療法によって声が変化した後にこのアルバムが出たのだけど、ここに至るまでの彼らの色々な過程を想像すると泣かずにはいられない。すごく晴れてるけど風は冷たい、みたいな秋の日に聴いたら余計心に響くだろうなあ。
Hater-Siesta
ひんやり冷たい空気に似合いそうだと思った、スウェーデンのHater 2ndアルバム。
Alvvaysのようなドリーム・ポップ感もあるのですが、Alvvaysがドリーミーでファンタジーなのに対してHaterはもっとリアルで、このリアルさがひんやりした空気感と合う理由かなと思います。
Thaiboy Digital, Bladee, Ecoo2k-Trash Island
ここ最近のリリースの中でダントツに良いと思ったこのアルバム...!Thaiboy Digital, Bladee, Ecoo2kはYEAR0001というスウェーデンのレーベルに所属しているアーティストなのですが、このYEAR0001というレーベルが出す音楽はどれも本当に格好いいんです。この間までロンドンにいたのですが、イギリスのどんより曇った天気とこのアルバム、最高に合うなと実感しました。全曲素晴らしいのだけど特に好きなのは「Victim」と「You Lose」かなあ。あーでも「Western Union」も好き...選ぶの難しいくらい好みなアルバムです。まだ知名度はそんなにないと思うので全力でおすすめしたい!
Palmistry-Afterlife
Palmistryはロンドン在住のアーティストですが、このアルバムも秋のロンドンとすごく合うな、と向こうで繰り返し聴いていました。この靄のかかったアートワークがアルバムのイメージをよく表しているなと思います。 Bandcampにあったアルバムのレビューがセンスに溢れてたのでそのまま載せます。
Afterlife is pop at the edges, with poetry at the core, evoking bodily sensations, lucid dream states and fractured memories- the slice of an orange, the patter of rain on a car roof andthe crushing weight of city life.
Milk.-Temperature
Youtubeで配信されていた『Wayne』というドラマ知っていますか?わたしはこのドラマがとても好きだったのですが、そのドラマのWayne役のMark McKennaがボーカルを務めているのがこのMilk.というバンド。まだ2曲しかリリースしていなくて、活動し始めたばかりのバンドみたいです。彼らはダブリン出身だそうで、個人的にダブリンのカルチャーが好きなのでそこでさらに好感度がアップしました。
この「Temperature」という曲は夏の終わりから秋の始めのすこし寂しさの残る時期とマッチするなあと思って選んでみました。 実は『Wayne』の撮影が打ち切りになってしまったそうで、そんな事情もあってなんだか寂しい気持ちでこの曲を聴いています...。
以上、秋に聴きたいアルバムやシングルを8つ紹介してみました。これを読んで何曲か聴いてくれたらとっても嬉しい!
この秋はGirl Bandや(Sandy) Alex G(もうリリースされたけど)など最高なアルバムがたくさん出るので胸が高鳴ってます。そしてなんといってもHMLTD...! ついにニューアルバムが出るみたいでときめいてます。
以上、秋に聴きたい音楽についてでした。